ネットの婚活記事を見るとつい読んでしまう。
なぜって、私も彼と踏ん切りのつかない友人に誘われて婚活パーティに参加したことがあるから。
渋谷の地味~なホテルだったと、思う、会費は2000円くらい。(3000円は、払っていないと思う。3000円が1回のランチにかけるボーダーラインだから。ゆえに宝くじは買わない。当たらないくじを買うくらいなら好きにランチに行くって思うから)
婚活パーティは、いわゆるねるとん、だった。(私たちの世代は、そう言う)
元々、あの番組のどこがおもしろいのかさっぱりわからなかった。
初対面の人に愛想よくするとか。興味のない話も面白そうに相槌を打つとか、かわいらしい態度をとるなんて、およそ、私には苦痛の状況設定でしかなかったから。
(そんなものは仕事で使い果たしているから)
「じゃあ、お互い5分間ずつ自己紹介して席をずれていってください。」
休日は何してるの?読書と洗濯です。
愛読書は?歴史読本です。
雑誌は?フォーサイトです。
ここで熱っぽく、幕末とか、ローマ帝国とか語りだしたらたいていの男子は退くだろう。
ちなみに私の男子に対するキーワードは「本を読む人」なのだ。
(ただし、夫とは、読書路線は全くかみ合わない。唯一は、歴史の参考書や、有名塾の解説本だった)
初めまして
業種は○○です。
趣味は○○です。
2人くらい話すとなけなしの愛想も尽きてしまう。
早くこの時間過ぎないかな。あとはとにかく消化試合だ。
ごめんなさいね。こんな無愛想な私で。でもあなたも最初は私が話を振ってあげたんだから、なんか話しなさいよ。
そのうち「何だか、疲れますね」自己紹介もすることなく、本心が駄々洩れになってしまう。
彼女の方はどうだろう。
流石、私の友人にしては可愛くて愛想よしだ。
楽しそうに話ししている。
私は次のことを考えていた。
こんな、消耗戦の後は、どっかで、コーヒー飲んで帰んなきゃ。二人でも、ひとりでも。
どこに行こうかなあ。折角、今日は一応一般受けする服を着てきたし。
好きな喫茶店を頭の中で列挙しだしていた。
(今だっだら、ネタ一丁上がりぃってことなんだけど)
多分、そのあと、ひとりで喫茶店に行った。
婚活ってこうやって擦り切れていってしまうものかあ。
ありがたいもので、昨今のご時世でもおせっかいな人はいるもので、独身と知るや、紹介してくれようとする人はいる。
ただ、30歳を過ぎてから、微妙になった。
周りの女子は30歳を過ぎたからって、特段変わりはなく、都会の女子だ。
だが、紹介相手が同年代の男子でなく、おっさんになった(同年代でも)。職場でもあまり見ない人種だ。
30歳を過ぎたら市場価値が下がるってこういうことかあ、身に染みた。
英会話仲間と飲み会をやった時のことだ(多分既婚者はいなかったと思う、もう、詳細は忘れた)。
「やっぱり、結婚相手は20代でしょう」
は?参加女子もアベレージは30代だった。
いや、いや、あたしもあんたが同じ英会話仲間だから少々ん?と思っても笑って過ごしているが。友人にしたいとも思ってなかったが。このシチュエイションで自分の言ってる発言の失礼さわかってないのか?っていうか、確か、アンタ30代後半だったよね。
都会の女子が7つも、6つも上の男子を相手にするってそれなりにイケてるか、嫌なことを言わせてもらえば、年収がそれなりじゃなきゃ無理だってことわかってないんじゃない。(5歳離れると巷のお天気の会話は無理だからね)
しかし、未婚男子がいけしゃしゃあと、こういった台詞を吐ける勘違いってどうやったら起こる訳?
パセリを摘みに行くのは、いろいろな葛藤と戦っていく、消耗戦なのだ。
しかも、摘みに行くのはメインディッシュの添え物のパセリである。
私も、パセリなのかあ。頑張っても、そう、思わされるところが消耗戦のゆえんだ。