昭和の高度経済成長期の頃。
一張羅があった。
お呼ばれとか、お食事会の時はコレって言うお洋服があった。
祖母のお出かけ着は着物がフツーだったころ。
今みたくいわゆるファストファッションというのはなくて、決して安くはなかった記憶がある。
お友達と会う時は何を着て行くか、随分悩んだ。
勉強や将来の事や自分の存在意義と合わせて頭の中を占めている大きな要素がファッションの事だった。
ローラが、小公女が、ドレスの事で悩んでいるのは、他人事ではなかった。
ファッションの事だけしか考えてない女子でなくてもファッションは重要な要素なのだ。
(興味がない女子なんていない筈だと思っていたが、実はものすごく身近にいた。うちの姉。独自路線を行っている)
学生時代はお小遣いはほぼファッション代になっていた。いろいろなスタイルを試してみたかった。(しかしどうやっても自分の隣にくる男子の配置がわからない私はJJとかCanCanとかは興味なかったが)
DCブランド大流行のころが学生時代である。あのころはファッション狂騒曲回りっぱなしだったような気もする。あれも、古き良き時代なのかなあ。
それに比べたら、今はとても静かだ。世が二極化してしまったら欲しいものはあるのに、今は販売していないという哀しい状況だ。
そして、私自身も悔しいことにあれもこれも着たいという欲求より、「世間様に見苦しいといわれない格好をしなきゃ」という使命感みたいなものの方が強くなってきた。間違ってもキャサリン妃にはなれないのでファストファッションでもカッコいいというわけにいかない。
大人になったというか、、、、、、。
嗚呼、せめてカッコいいコンサバになりたいものだ。