最初に白状しておこう。
今日の敗因は私の寝坊の所為だ。
前回、息子の学校検尿採集を失敗した。中学生だからと本人任せにしておいたら
「今日、検尿だったのに、忘れてたじゃん」
息子が怒りながらトイレから出てきた。
「ちょっとお水飲んでもう一回トライすれば」
その後、トイレに行っていた為、大丈夫だろうと思っていたら
「ピー、、、、、、だから、だめだったよ」
「仕方ない。次回だ」中学生だから本人に任せても大丈夫というのは、何の根拠にもならないのを忘れていた。
今度は失敗しないように前日からトイレに大きい付箋を貼っておいた。
カップも分かり易いように置いておいた。流石に忘れないだろうと思っていた。
なのに。
あろうことか、いつもは5時半には起きているのに、私が今日に限って寝坊して6時になってしまった。普段はほぼお弁当が出来あがっている時間だ。
「今日は、起きなくても良いのかなあと思っていた」
私より早起きの夫はのんきなことを言っている。
「起きなかったら起こしてっていっつも言ってるじゃん」八つ当たりは自覚している。
コロナの所為で学食が閉鎖したままなので、息子のお弁当は必要なのだ。
「検尿どうしたらいいの」
案の定、息子がトイレで叫んでいる。
「あなた、見てやってよ。あたし忙しいんだから」夫に投げつけた。すると二人でトイレの扉を挟んで騒いでいる。
「こんなこと、中学生になっても親がやるのかよ」
あんたもそうだっただろ、と思いながら
「パパ。見てやってよ。うまくいかないと面倒なのはこっちなんだから」
検尿1つで朝から騒ぎである。
私も今日は朝一の調整があるからいつもより早めの出勤なのだ。
慌てて、出勤し、ロッカーで着替えていると息子から電話が鳴った。たいていろくなことがない。
「検尿がないんだけど」
「はあ、バッグの中よく探してみなさい」
ない、ないと大騒ぎしてバッグの中から出てくるのは日常茶飯事である。
夫にすぐに電話した。
「検尿どこに置いたの」
「はあ?あいつのバッグの中に入れておいたよ」
息子に折り返した。
「バッグの中に入れたって、よく探しなさい」運が良ければ、出てくるし、入れたはずが落としていったか、、、、、。あ~あ。傘やお弁当は声をかけたが、検尿は大丈夫だろうと息子に敢えて声をかけなかったのが失敗だった。
あ~あ。また、ブログネタか。タイトルをどおしようかな、などと考えながら仕事をしていたらいつもほど頭にこなかった。
帰宅すると、玄関横に検尿が転がっている。夫が先に帰宅しており
「あんなにバカだと思わなかった。バッグの上に見えるように半分だけ入れておいたのに。わざわざ、落としていったんだよ。俺が声かけたらあいつ、ウンって返事してたんだよ」
「あのねえ、いつものことよ。聞いてないあの返事なんて絶対あてにならないんだから。真横に置いてある体育着のでかいバッグだって持って行く持って行くって直前に忘れてるし、あたし何回も追いかけてお弁当途中まで持って行ったりしてるじゃん」
「だって、もう、中学生だよ。あそこまで馬鹿だとは思わなかった」
私にしてみれば、いつものことなので、何言ってんだかって感がぬぐえない。
「年齢関係ないよ。視野は点だよ。実家に80年たっても同じように大騒ぎしてる人を知ってるから(父のこと)。ちゃんとやらせなきゃっていうのは理想論で、結局はこっちにとばっちりが来るんだから。本人が困ればいいっていうけど。それって面倒見ない人の台詞。もういいよ。今日寝坊した私が悪かったんだから」
息子と夫という不安定要素に任せた私が一番のバカだった。