「中学受験」
これは、興味のない人には全くカンケーない話だ。
貴族のお受験「小学校受験」は私には全く関係ないし。
高校受験となれば、子供がいれば、ほぼ100%無視できない話題であるはず。
中学受験当初は私も否定的だった。田舎の公立中学、高校を卒業し、大学になって初めて受験なイメージである。大体そのころの田舎には選択肢になる私立が圧倒的に少なかった。何故敢えて、中学受験?
(進学先が東京で、田舎と文化度の格差に愕然とした。空気の汚さと星の見えない夜空にもびっくりしたが。一番は田舎におけるいろいろな意味での選択肢の少なさである。単に物量の多少ではない)
夫婦で何度も話し合って受験を決めた(主導権は夫だったが)。
とにかく、受験することに決めたからには、情報は欲しい。ネット記事とか、情報誌でなくて聞けるところも。
社宅の知人や、職場の経験者に聞くと、大きな波を超えた人はあれこれ教えてくれる。
ところが、数人集まって話すと決まって出現してくる「私の意見が正しい人」がいる。
「なんで、受験なんてさせるの。勉強ばっかりじゃなくて、スポーツもさせなきゃ。スポーツしてれば、友達作りも簡単よ」
出た。私はこの手の短絡的思考が嫌いである。
子供同士なら、仲良くなれるでしょ。女の子は女の子らしくしなきゃ。子供は産まないの?とかの類いと同じ、同義語である。
こういう流れでは黙している方が賢いことは、判っている。ずっと、自分がマイノリティの自覚はあるから。
でもね、おばさん、今は少なくとも受験の情報交換なんだから、アンタは黙っといたらって思うけど。
あっちへ行きなよと、言われないだけマシである。
行間の意をくみ取りたい、典型的(根暗)文芸部の私は、こういう体育会系の押しの強い大雑把さも嫌いである。
こういう人は祭り上げているに限る。
「そういえば、○○さん(このおばさん)のところはスポーツができたから、引く手あまただったんですよね~、羨ましい」
後は、ほっておいてもしゃべってくれるっていうもの。
ひとつの話題をいかにも興味深そうに聞けるワザも年の功、上手くなった。そのネタ、もう何回も聞いたけど、と、思いながら。
嗚呼、若い頃身についておけば合コンの花になれたものを、、、、、、。