小さい頃からコンプレックスだらけだった。
結婚をし、子供を産んだからと言って消えるものではない。
忙しい時期を過ぎると悩みはまた、顕在化してくる。
最近改めて思うのだが、私のキーワードはやっぱり「容姿」だ。
仕事ができる人、頭の良い人、スポーツのできる人、私の興味のある分野で働いている人、いっぱいうらやましい人たちがいる。
でも、やっぱり、綺麗な人を見ると1番だなあと素直に思う。
同じ失敗をしても可愛い子にはつい甘くなってしまう。
当たり前だ。世の中に平等はない。
前の部署にお人形みたく可愛い子がいた。
その昔、親友の部署に向かっていくのを見て
「ちょっと、あのお人形みたいな可愛い子誰!!あの子と仕事してんの」
ほとんど、おっさんの反応だ。
「ああ。可愛いよね。でも顔だけじゃないよ、あの子」
彼女がまた、仕事ができるのだ。
そして顔に似合わず、あっさりして気の強そうな性格がまた、良い。
それはプライベートでも同じではないかと妄想してしまう。
「私、しつこい人嫌いなんです」
「ごめんなさい、あなたとは住む世界が違うから」
とか、クールに言いそうなタイプ。 そんな感じがまた良い。
同じ部署にいたときもそんなに接点はないのだが、たまに話すと同性なのになぜかドキドキした。
私が男子でデートしたら話なんか耳に入ってこなくて表情(かお)に見惚れているんだろうな。
「あんたさ、自分が絶世の美女だったらなんでもうまくいくとか、下らん事考えてない?」 (夫)
「うん。だって、世の中ブスより美人。どうせ仕事するならブスより可愛い子がいいじゃん」
「あほか。仮にあんたが絶世の美女だったとしても、その口の悪さをどうにかしないとどうにもなんないよ」
容姿の問題より口の悪さが問題だった。そりゃ無理だ。この口はあたしそのものだから。