お弁当の話

とある中学の学園祭。

1年生のフロアで「僕のお弁当」の特集をやっていたところがあった。

受験生の母が学園祭を見るうえでのポイントはいくつかある。

が、そんなことはさておき、連なった列に突っ込んだ(ほかにはない盛況ぶりである、しかも母親と思しき人ばっかり)。

わ、どれもおいしそう。

お世辞ではない。

バランスもとれ、かつ見た目も美しい。(実は、私、バランスとか、カロリー計算は得意である、ちなみに)

意図的に今日皆のお弁当の撮影だよ、と、知らしめていた風でもないのに(まあ、中学生男子、事前にそんなことを周知しても徹底するわけがないが)。

母の愛が十分伝わってきた。

こんな美味しそうなお弁当作ってもらったことないな。

中学生の時からお弁当は自分で作っていたので、今日は何かなア、とサプライズ要素を含んだお弁当を開けた記憶がほぼない。

お弁当にまつわる記憶。

高校生のころ、オレンジの皮もキレイにむいてあるような、可愛らしいお弁当をいつも持ってきている同級生がいた。専業主婦のお母さんだった。

私は、母にオレンジの皮をむいてなど、とても頼めたものではないな、と、ただ、いつかそんな余裕のある生活をしたいものだと、おもった。

幼稚園の参観日、お弁当の時間も含まれるので、皆のお弁当を観察した。

やはり、女の子のお弁当は花盛りである。

それに引き換え、やっぱり。男子のお弁当は、、、、、、。

見た目の可愛さよりも、本人の好きなものだろうな、一目瞭然だった。茶色い。うちのとあまり変わらない。

娘が生まれたら、、、、、、と、いろいろ野望はあったが、打ち砕かれ、お弁当のリクエストはあくまで自分の食べたいもの、可愛くても食べにくいものはいらない。野菜もフルーツもいらないのである。キャラ弁が流行り始め、よっしゃ私も、と、意気込んで数回作ったが、息子の反応はいまひとつ。喜ぶ様子もあまりなく、「食べにくい」の一言だった。

奥園さんのお料理本が好きでいろいろ買った。

その中に金言を得た。

「子供は、お弁当にサプライズを求めていない。自分の好きなものと食べ慣れたものが一番。毎日同じおかずでも構わない」

(というような趣旨だった、と、思う)

確かに、ミートローフ(パプリカ入り)をお弁当に入れた時も見事に残してきた。人参が嫌いなため、本人も嫌いでないパプリカを入れたのに「人参かと思って残した」である。

もう、変わったお弁当を作るまい。好きなおかずをローテーションすれば、本人も幸せ、私も楽である。

いつか、オレンジの皮をむくような、、、という野望は見事に潰えたのであった。

ここで、我に返った。

待てよ、本当は志望校のポイントに学食あり!を是非加えたいところなのだが、それを最優先にするわけにはいかない。

学食のない学校だったら、この写真みたくお弁当を毎日作るのか、、、、、、。

もともと、参考程度に(多分選択肢に入ってこないだろうなと思いつつ)学園祭に立ち寄っただけだが、

何だか、どっと疲れを感じ、その学校は早々に立ち去ることになったのだった。

(もちろん受験しなかった) 

 

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