受験狂騒曲 vol.2

「お母さん、志望校書いて下さい。対策たてようがないですから。

本人は、何て言ってますか?志望校を決めるのは励みになるので」 

 塾の先生に何回も聞かれた。

 だいたい志望校どうやって決めるんだ?じゃあ、何で、受験するのかって言われそうだが、家族で何回も話し合って決めたことだ。

 本人の明確な希望は家から近い学校。いーよお、狙って行けるなら、是非。

 自宅から歩いて行けるところに都内トップ〜5に入るかという学校が2校ある。できれば男子校って言っていたからそっちもクリアだ。その2校を志望校で書けるなら苦労はない。

 しかも、あの学ラン、着て欲しいなぁ。「ママは、制服で学校選ぶの!」息子は、怒って言っていたが、当たり前だ。女子校の制服が如何に可愛いかが重要なポイントであるのと同じだ。

 夫は「ブレザーの方が似合うと思うけど」

 全くノリが悪い。元々受験を言い出したのは、夫の方である。息子が生まれてまもない頃から、○○塾の説明会やら、幼児期からの〜教育とか読み漁っていたじゃないか。私はそんなことより、オムツの一枚も替えてもらった方が余程有り難いと思っていた。

 そのくせ塾選びは、あっさりしていた。トップを目指してガリガリ行くならSピクスだが。どうやってもあの大量の宿題をこなせるキャラではない。勉強しろ攻撃ですっかり勉強が嫌になっては本末転倒である。(夫は詰め込みスパルタ塾で、バーンアウトした経験からS塾を勧められないらしい)

 じゃあ、N研はどうだ?「N研も計画的にきちんと頑張れる子が成果を出すらしいよ」

 そう言えば、何も考えていない頃、N玉駅を降りたら、同じNリュックを背負った小学生がゾロゾロ歩いていて今日は何のイベントの日だ?って、思ったことを思い出した。実にノー天気な母親だった。

 結局塾は、息子のキャラに合った、のんびりした所に3年生から通うことになった。

 この後、志望校決定までは、激しく後悔したり、夜眠れなくなったり、連日夫婦バトルが勃発したりと、大変な日々になった。

 ただ、塾選びの結論は、どこに通わせるかではなく、塾に任せっぱなしにしてはダメだ、と言うことを実感したのに尽きた。

 いづれにしても、「先生、私学と公立中高一貫校と何が違うんですか?」何て、志望校を絞る時期にぬけぬけと聞く母親では、Sピクスには入塾させてもらえなかったかもしれない。

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