受験狂騒曲 vol.6

さて、受験前夜である。消化の良いものを(メニューは忘れた)と、夕食をとり、8時半には就床した。 

緊張のあまり、眠れなかったらどうしようなどは余計な心配で割とすぐに眠ってしまった。 

 

受験当日、この日から4日間、私は有休をとった。 

息子の好きなにゅう麺を朝食にした。夫は休めなかったが、〇東中学までは付き添ってくれた。 

 

歩きなれた道のりである。夫は見送った後ダッシュで職場へ向かった。 

門からは、例の塾の先生方のエールの列である。 

息子の塾の先生は一人しかいらっしゃらなかった。しかも、うちよりも進学コースの先生である。微笑み返したが、きっとうちの子のことは気が付かなったに違いない。 

息子を試験会場の教室へと送り出すと、試験開始までは待機室にいようと決めた。短い小説を持ち込んで読みだしたが、(サマセットモームだ。今思い出した)字面を追っているだけで没頭はできない。飽きた私は他の保護者の様子を観察することにした。 

面白い。母親が大半であるが、皆ほぼ文庫サイズの本を持参し、読書している。間抜け面でスマホをいじっている大人がいないのである。 (すっかり、傍観者気分だ、どうも、場違い感があるのか、、、、、、)

何だかで、読んだ通りだな。親が遊んだり、好きなことをしながら、子供に「勉強しなさい」って言っても効果ありません。家庭環境が大切ですって。 

 

結婚するまでは、とにかく何をしてても活字を読んでないと落ち着かなかったが(取説でもなんでも)。家族単位が複数になったらそれが若干難しくなった。 

つまり、私が、本を読んでいても「ママばっかり、好きなことをしてる」としか思われないから、本を読んでも読んでなくても一緒だった。

 

受験開始になったら早々に帰ることにした。 

もう、やれるだけのことはやったので、後は神頼みだ!! 

帰る途中に神社に立ち寄り、いつもよりは張り込んでお賽銭を出して、人生初の祈願の絵馬を購入して書いた。(確か、人生最高額のお賽銭だった) 

我ながらベタだなあ、と、思った。 

 

どうだった?とは聞かないと決めて終了し、出てくる息子を校門で待った。 

今でも、鮮明に覚えている。出てきた息子は割とハレバレした顔をしていたのだ。ともかく、安心した。このまま自宅へお昼休憩に戻り、第2希望の中学へ向かうだけである。 

 

第2希望校の待機室でちょっと驚いた。 

先ほどと、待機室の雰囲気がまるで違うのである。 

受験生の妹弟を連れてきている保護者もいたし、ipadで漫画を見ているお父さんもいる。あの張り詰めた感がなく、服装ともどものんびりしている。 

比較したら、〇東が怒るか、、、、、、とは思った。(ちなみに第2希望校は当初の第1希望校である) 

 

しかし、〇東中学1本に対策は絞っていたので今回は全くノー対策である。(正確にはそんな時間はどこにもなかった。出題傾向なんぞ闇の中である) 

ただ、息子にも変な度胸がついていたようだ。格上の学校模試や、受験をしてきたおかげで変な余裕が出てきていた。 

意外と、人数が少ないなと、感じた。倍率だけは、ぱっと見、やたら高いのであふれる生徒を見てぞっとしなきゃよいけど、と思っていたので。

忘れてた。午後受験ということは皆、第1志望を受験してからくるので、すぐには集まれないのだ。

集合時間まじかになると続々と集まってきた。

ん~、合格とれなかったら、あと3日、4日もこの消耗戦をやるのか。もともとの学力もだが、気力の残った子の勝ちだな、と、実感した。

待機時間は長かった。試験終了は5時でも受験数が多いため、出てくるのに30分近くはかかる。

夕方6時近くになれば、外は真っ暗である。

 

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