「○○さん(夫の名)は、カブトムシの世話しかされないの？」
これは、母が転居先の我が家に泊まりに来た時の台詞だ。
仕事から帰って来「ただいま」というなり、カブトムシの飼育箱を覗きこんで世話なのか着替えもせずに観察をしている。結局夕ご飯が始まるまでカブトムシに張り付いていた。
母は、(娘婿に)気を使わないから遊びには来やすいと言っていたし、元々、母にはクチワルの神様がいらっしゃるので思ったままが口をついて出ているだけで悪気はない。決して批判している訳ではない。そしてそれを聞いても夫は気を悪くしている様子もない。
息子もパパが帰って来たからといって別段自分と遊んでくれる訳ではないので「おかえり」と言って、近寄っては行かない。元々は、息子の為にカブトムシを飼ったのだが、そっちのけで夫自身が夢中になっている。むしろ下手に手を出そうとすると却って小煩く注意されるのであまり近寄って行かなくなった。
夫は、はっきり言って家事全般ほとんどやらない。
私のたまの休日出勤の時は、本当に酷かった。
幼児は、もう寝る態勢でもよい時間帯だ。夕ご飯も温めれば良いようにして出勤してきたのだが。
帰ってみると部屋は散らかり放題、夕ご飯は食べたまま、片付けもせず、お風呂も入らず2人して遊び呆けていたのだ。
「どういうこと！！」ブチ切れながら片付けを始めるとあにはからんや逆ギレしたりする。
よく、離婚しないでもったものだと自分で自分を誉めたいと思う。(今、思い出してもホントにムカつく)仕事にも疲れたが、家事との両立にも疲れ果ててその会社は退職した。
ほぼ2、3年おきに夫は転勤してたのでその度に引越し騒動が起きていた。
その、家事をしない夫が2、3年毎に一回だけ活躍する機会がある。
引越しの際のウォシュレットや、食洗機の取り外し、取り付けである。
確かに手数料は、それなりにかかるし、期日設定も面倒ではある。が、しかし、夫が活躍する時はもれなく私にもその手間がかかってくるし、滅多に登場しないグッズのために荷物が一箱増える。コスパを考えるとどうなの？って思ってしまう。
2、3年に一回の活躍より、黙って毎日の皿の一枚でも洗ってくれた方が余程ありがたいというものだ。
ちなみに2、3年に一回しか活躍しないのかと言ったのは、クチワルの遺伝子を受け継いだ私の姉である。
(気を使わない)いい人なんだけどね〜、姉は言うが、やっぱり、皿の1枚くらい洗って欲しいものだ。