hiyo

夫の活躍

「○○さん(夫の名)は、カブトムシの世話しかされないの?」 これは、母が転居先の我が家に泊まりに来た時の台詞だ。 仕事から帰って来「ただいま」というなり、カブトムシの飼育箱を覗きこんで世話なのか着替えもせずに観察をしてい […]

稀有な体験

 ウナギは、苦手だ。幼い頃、父が採ってきてさばいてたのを見てたから。 頭に釘を打たれてまな板の上をのたうち回っていたのが気持ち悪かった。 キャンプもあまり興味がない。 小学生の頃お風呂の修理中、庭に五右衛門風呂が出現した […]

引っ越し騒動 vol.1

 藤かごの中にアダプターがいっぱい。  次のカゴには、事務用品がいっぱい。  その次のカゴには、、、もうやめた!皿屋敷じゃないんだぞ! 「このアダプターどれが、どれって判るの?」 「判らん。でもどれかに使える」 「捨てた […]

姉妹

 6歳違いの姉がいる。女子の6歳違いは大きくて、子供の頃は相手にならず、後ろをついて回ってうるさがられた記憶しかない。  姉は高校卒業後、進学と同時に家を出、就職後は忙しくてほとんど顔を合わすことがなくなった。  それが […]

母のこと

あんたは手のかからない子だったと、母によく言われていた。 私は優等生ではないが、悪い子でなかったし、掃除洗濯、弁当作りとほぼ自分でやるから我ながら当然でしょうと思っていた。 実は、私の祖父母がかなり封建的で、孫の私はそれ […]

ザネッティ

とにかくひとりになりたかった。 ワンオペ時代、金曜日夕方からベビーシッターさんに保育園のお迎えから寝かしつけまで3時間をお願いして自由時間を確保した。 その日は急な依頼が来ないことを祈りながら1日ピッチを上げて仕事をする […]

本家の呪い

盆と正月が憂鬱だった。 自宅が簡易民宿化するから。 倉庫から、揃いの塗りの碗を出し、茶碗蒸しの器を出し、お盆を引っ張り出して、座布団の天日干し、あれやこれやしてオモテナシの準備をする。幼い頃は、賑やかな感じが楽しかった。 […]

ボディイメージの変化

 先輩に、「私たち」とくくられて不愉快だった。  何がって「体型を気にしなきゃいけない歳になったからさあ」。  仕事の空き時間があれば、ちょこちょこちょこちょこお菓子をつまんでいる。  お昼も、しっかり食べてたよね。甘い […]

人生100年時代

 息子の学校のプレゼン課題で「人生100年時代を生きる」を一緒に考えた。手前みそだがなかなか良い出来だったと思う。  好むと好まざるとにかかわらず、平均寿命は延びている。人生半分折り返すかという年齢になって、まさに今後何 […]

長い冬

 大草原の小さな家シリーズが大好きだ。最初に読んだのが小学生で、今でも折に触れ読んでおり既に数十年経っている。その中で今一番読み返しているのが『長い冬』である。  文字通り長い冬が7ヶ月間も続き(吹き荒れる吹雪で外に出ら […]